ニアショアリングのメリットとは?
企業が注目する理由を整理
なぜ今、ニアショアリングが注目されているのか
近年、ニアショアリングが注目されています。なぜ注目されているのでしょうか。
ニアショアリングを利用することで業務の効率を高めたり、人件費を抑えたり、業務の属人化を防ぐことができます。アメリカのような先進国では人件費が毎年どんどん上がっておりインフレも起こっています。ですが一方で、会社はその人件費増加分のコストを価格へ転嫁することができずにひたすら会社の利益を削っている会社が多くあるのが現状なようです。
そこで、ニアショアリングというものが注目され始めています。
(参照元)米国市場をターゲットとしたメキシコでのニアショアリングについて(JETROより2023年の記事)
ニアショアリングの主なメリット
ニアショアリングのメリットは、
オフショアリングと比較した場合に特に明確になります。
一方で、オンショアリングと比較すると、評価軸は異なります。本記事ではオフショアリングとの比較として書かせていただきます。⇒ニアショアリング vs オフショアリングの記事はこちら
- コスト構造の変化
- コミュニケーション・管理面の改善
- 文化的距離が比較的近い
- サプライチェーンの柔軟性
①コスト構造の変化
ニアショアリングの場合
人件費:国内よりは安い(が最安ではない)
その代わり…
- 管理コストが下がる(管理コスト)
- 修正・やり直しが減る(作業コスト)
- 意思決定が早くなる
ニアショアリングのメリットは、人件費の削減そのものよりも、管理・調整・修正といった“見えにくいコスト”を抑えやすくなる点にあります。
②コミュニケーション・管理面の改善
時差が小さい
- 同じ勤務時間帯が可能
- 会議が「リアルタイム」でできる
- 緊急対応が翌日待ちにならない
意思決定スピードが上がる
距離が近い
- 出張が現実的
- 現地訪問ができる
- 顔が見える関係になる
管理が「想像」から「確認」に変わる
③文化的距離が比較的近い
- 完璧ではないが
- オフショアよりは認識ズレが小さい
「言った・言わない」問題が減る
ニアショアリングでは、時差や距離の近さにより、
日常的な管理や意思決定を“本社主導”で行いやすくなります。
④サプライチェーンの柔軟性
柔軟性とは?
「想定外が起きたときの立て直し力」のことになります。
具体例
- 需要が急に増えた
- 部品が届かない
- 品質に問題が出た
- 政策・関税が変わった
ニアショアリングの場合
- 輸送距離が短い
- 小ロット対応がしやすい
- 設計変更が現実的
といった「即座の軌道修正」が可能になります。
ニアショアリングは、コスト最小化に加え、
変化に対応できるサプライチェーンを構築する手段としても評価されています。
メリットだけで判断してはいけない理由
ニアショアリングのメリットは、オフショアリングと比較した場合に確かに明確です。
しかし、それらのメリットだけを根拠に導入を判断すると、期待した成果につながらないケースも少なくありません。
ここで重要なのは、
「メリットが存在すること」と「自社でそのメリットが発揮されること」は別
という点です。
貴社の状況に合わせて本当に機能しそうであるか、余分なコストがかからないかどうかということを導入前によく検討することをお勧めします。


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